横浜市南区 池田さま(仮名)
平成5年 マンション購入
今考えてみれば、時期尚早だったんだと反省していますが、
家賃並みの支払いで買えるという売り文句にのっかてしまいました。
毎月13万円の支払いでしたが、ゆとり返済(ステップ返済)の期間が終わった今、19万円になっています。
当時と比べて収入が上がるわけでもなく、子供の教育費等、出費がかさみ妻もパートに出ていますが補えきれず貯金も底をついてきました。
虫がいい話ですが、もう無理なことは目に見えているので、任意売却をしようと思います。


 そもそも、ゆとり返済(ステップ返済)とは、初めの返済額を抑えて段階的に返済額を上げていきますので、夢のマイホームが簡単に手に入ると錯覚してしまいます。
住宅ローンをたいのうするなんて、「頭金ゼロ」、「家賃並みの返済額」という甘い言葉にのった自分が悪いとおっしゃる方もいらっしゃるでしょう。確かに、ゆとり返済の危険性をよく理解せず、安易に利用した事もその一因です。

 夢の夢だったマイホームがちょっとがんばれば手に届くとなった時、これからは、「今まで以上に頑張るぞ!」と心に誓い契約書にハンコを押してしまうのは悪いことでしょうか?ごくごく普通のことだと思います。
しかし、残念なことに、終身雇用は崩壊、景気は悪化する一方。地価は下落が続き、給料は横ばいもしくは減少していきました。

 相談者の池田さまは、自営業ですが、景気の悪化により仕事が減少し、仕事が無いときは、アルバイトもしていましたが焼け石に水だったようです。
家を売って引越そうとも何度も考えましたが、
地価は大幅に下がっており、売却してもローンの返済はできません。
当時池田さまと同じ境遇の方も多かったのでしょう。
10年を限度に軽減期間の延長という「救済策」が住宅金融公庫から出されました。
6年目以降の返済額を減らす分、返済期間を繰り延べするというもので、「これで自宅が守れる!」 すがるような思いで救済策にのっかりました。
そして返済期間を延長したので、苦しいときもあったようですが、何とかこの10年すごしてきました。
その償還期間の延長が今年で切れたんです。返済金額も大幅にアップしました。
延長の対象者は6年目で返済が困難と認められた人達です。
10年後の現在、これらの人々の収入がが何割も上がって、住宅ローンを順調に返済できればいいですが…
池田さんのように、任意売却を選ばれる方も多いのも納得できます。

神奈川の任意売却

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