「住宅ローンの滞納が6カ月になり、今度のボーナス払いの見込みもなく、いったいどうしたらいいんでしょうか?」
相談を受けていたのが3か月前の話。
 しかし、この方は運よく、身内から援助が受けられ、滞納分は返済できるようになったそうです。 根本的な解決ではないにしろ、本人が滞納分がなくなればもう大丈夫の一点張りなので、売却の話は白紙。 日々新しい相談もあることからすっかり忘れ去っていました。
 そんな折、携帯電話に見知らぬ番号から着信があり、
「以前、住宅ローンの相談をしていた小田(仮名)といいますが、わかりますか?」
うーん?聞き覚えのある声だけど、、
 
「横浜の方でしたっけ?」
「いえ、町田なんですけど。。。」
接客中だったこともあり、相談内容を確認して折り返すことにしたが、過去の相談ファイルを探すと、その3ヶ月前に相談を頂いていた方でした。
 援助してもらって滞納分は清算できたけど、やはり毎月の支払いが厳しくて相談してきたのでしょうか? 早速電話して話を聞くと、
「執行官が今月末に来るんですけど、まだ任意売却ってできるんですか?」
「エッ?」
思わず聞き返してしまった。 執行官が調査に来るということは、競売の手続きがされたことを意味します。 滞納分を払ってるのに、なんで3ヶ月後にそんなことになっているのでしょう? 事情を飲み込めないので詳しく聞くと、どうやら援助してくれるはずだった方が、リストラになったそうです。 真偽はわかりませんが、結果として援助してもらうことができず、そのまま住宅ローンの延滞が続いていたようです。
つづく

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