ご相談から売却まで1年程かかりましたが、先日無事決済が終わりました。これで私たち不動産会社の仕事はいったん終止符を打ちますが、住宅ローンの残債が残っているので、ご相談者様(債務者)にとってはこれからがスタートとも言えるでしょう。
 3番抵当までついていたのですが、3番抵当権者から不動産引き渡し前に異例ですが、分割での減額交渉が出来たので、以下に記します。
 
『毎月1万円の30回を期限の利益の喪失なく行ったとき、31回目以降の残額120万円は免除します』
という内容でした。
150万円の残債務が1万円の30回で30万円ですから、大したことないと言う専門家もいらっしゃると思います。
しかし、これは任意売却後数年経ち、サービサーに債権譲渡され、減額になったということではなく、任意売却前に残債務を圧縮する交渉ができたことに意味があります。
債務者の立場としても、1000万円を三千円ずつ分割で払っていくよりも、現実的な話であり、支払っていきたくなる内容に思えます。
今後、こういった債権者が増えるといいですね。

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