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【相談内容】
結婚5年目で2歳と4歳の子供がいますが離婚することになり、マイホームを処分しようと思っています。
売ってもローンを全部返済することができないため、「任意売却」するしかないと住〇不動産に言われました。査定は2,800万円です。

住宅ローンA社の残り 3,500万円
太陽光発電のローンO社 350万円

家の名義も、契約者も私(夫)のみです。
家を売って、ローンが残ってしまうのは仕方ないんですが、太陽光発電のローンは私の父が保証人になっているため、出来れば太陽光発電のローンだけでも、全部返済できませんでしょうか?

 

マイホームを売却するためには、設定されている抵当権を消して、新所有者に所有権を移転します。2,800万円で売れると仮定すると、諸費用含め約800万円不足します。(ソーラーローンは抵当権設定されていません。)

 

1、ソーラーローンだけはキッチリ全額返済したい

お父様が保証人になっているので気持ちはわかりますが、担保設定している住宅ローンが最優先となります。マイホームを売ったお金で住宅ローンを完済することが出来ないのであれば、ソーラーローンの返済を優先することはできません。

 

2、太陽光発電だけ別契約にできないか?

(仮定で説明したように、2,800万円で売れるとすれば、2,450万円で不動産売買契約をして、350万円で太陽光発電の契約できないかという質問です)

買主が承諾すれば、不可能な話ではありませんが、こんな話をすれば、
「太陽光発電いらないから、土地建物2450万円にしてください」
という話しにもなるでしょう。

それに買主は住宅ローンを利用して、購入すると思いますが、不動産取引は2,450万円なので、住宅ローンは2,450万円までしか借りれません。350万円は自己資金で用意するか、住宅ローンより金利の高い何か他のローンを組むことになるのです。

最後に、これが一番ですけど、A社及びA社の保証会社は、2,450万円で売却に応じてくれるかということです。O社に返済すべきお金が少なくなるのを指をくわえて認めるとは思えません。

つまり、別契約というのは、現実的ではないと思います。

 

3、まとめ

離婚してしまうのでその家を残す理由も、養育費の問題で返済していくお金もないとのことでしたので、方法はさておき“マイホームを手放す”という結果はかわらないでしょう。

問題は、どのような手続きで手放すのかです。

  • a 任意売却をして、ソーラーローンは継続して払い続ける
    (メリット:競売より高く売れることが多いため、A社の承諾が必要ですが、売買代金から、あなたの手元に引越し代として30万円程配分されることがある)
  • b 競売で、ソーラーローンは継続して払い続ける
    (メリット:A社が裁判所に申し立てて、競売が進むので何もしなくていい)

 
破産するという道ももちろんありますが、保証人のお父様に出来るだけ迷惑をかけたくないとのことでしたので、任意売却を選ばれた方が良いように思います。良くお考えの上、今後の返済計画を立てていきましょう。

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