任意売却アドバイザーの板垣です。

3年半前に任意売却をされた方とお話ししていた時の話です。

Wさん
「月に5000円をたまに支払っていますが、あと1年半支払えば時効になるんでしょうか?」


「支払ってたら時効にならないですよ」

Wさん
「でも、売却して5年っておっしゃってましたよね」


「売却して5年間支払わなければ、商事債権であるM保証の債権は時効になります。でも1円でも支払ったらそのの都度、時効の中断となりリセットされてしまいます。」

Wさん
「じゃあ、まだまだ先ってことですね」


「そうなりますね。きちんと伝えていなくてすいません。」

 

Wさんにはもう一本、住宅金融支援機構のローンもあります。

住宅金融支援機構は商事債権ではないので時効は10年ですが、

こちらは、Wさん全く支払っていません。

ただ、前妻が連帯債務者で、その方が支払っているようです。

つまりこちらも時効は程遠いです。

 

こんな話を他の不動産屋さんと話していたら、

「支払ってたら時効になるわけないじゃん!」

言われました。

 

お客様としては、良いように解釈したい気持ちもあるので

いつも、「お支払いしなくなってから5年で時効になります」と説明していますが、

「5年で時効」

ここだけ頭に強く残ってしまったのかもしれません。

 

時効の中断事由をしっかりと伝えきれていなかったのは反省しないといけません。

私たちにとっての当たり前は、お客様にとっての当たり前ではないですからね。

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