相場より若干高めの金額設定にも関わらず、問い合わせが多く2カ月で12件も案内が入った。 しかし、具体的な話はないので債権者に金額交渉をしようと書面を準備している所、不動産屋から1本の電話が入る。
「先日、案内させていただいたんですが、お客様から指値で申し込みをいれたいと連絡あったんですけど、実際どうですか?」
どうですか? なんて抽象的に言われても応えようもないので、いくらの金額交渉なのかを聞いてみる。
「じゃあ、ぶっちゃけて言いますが1,900万円だとどうですか?」
ぶっちゃけられるほど仲良くもないんですけどね。 物件価格の1割もの金額交渉は、不動産取引において厳しい数字である。しかし、可能性がゼロではないので書面で購入申込みを入れて頂ければ売主、債権者と協議しますと伝え電話を切った。 少しでも安く購入したいと考えるので金額の交渉が入るのは仕方ないのですが、最近の不動産屋さんの営業マンの傾向として、お客様に言われるがまま金額交渉をしているように感じます。
金額交渉をする場合、住宅ローンの事前審査も行った上で
「物件はとても気に入って頂いているんですけど、資金計画をし直したところ、当初見込んでいた親族からの援助が少なくなってしまったんです。 逆算してみると残念ながら希望額まで届かないんですけど、相談に乗って頂けますでしょうか?」
たとえ嘘でも、これくらいのことを言われたら協力してあげたい気持ちになるますし、そもそも理由のない指値では売主は納得しないと思います。
そんなことを考えていたら、ファックスで買付証明書が届いてその不動産屋から電話があった。