「じゃあ、契約日なんですけど、今週の土曜日で大丈夫ですか」
買付証明の金額を見間違えたのかと思い目をやると、2,100万円ではなく、やはり1,900万円の文字。人の話を聞いていたのでしょうか?
「大丈夫も何も、これから協議するので今の段階では何とも言えませんよ。 それに住宅ローンの事前承認もとっているんですか? まだでしたら承認取れたら連絡いただけますか。 その間に売主、債権者と協議しますので進捗をお伝えできると思います。」
不服そうな態度ではあったが、ごくごく当たり前の話である。 この不動産会社は、批判するつもりはないんですがイケイケで話を詰めてくるので、取引も多い反面、契約前に話が飛んだり、追加の金額交渉が入ることもあったのです。
 佐々木氏(売主)は、1,900万円であれば是非お願いしたいと即答でした。債権者とも、事前に金額引き下げの準備をしていたので、4営業日で承認の連絡が入り、あとは抵当権抹消費用等のエビデンスも用意してくれといった細かなものだけとなった。
 これで契約できる状況になったが、肝心の不動産会社から連絡がない。買付証明に記載されていた銀行であれば、事前申し込みの結論は遅くても2日ででる。 買付申し込みを入れて5日経ったのに連絡がないということは、審査NGで他の銀行に申し込みをしているか、購入の意思が揺らいでいるかでしょうか? どちらにしてもあまり良い話はなさそうであるが、電話してみた。

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