今から1年ほど前に、宮城県の親子間売買の依頼を受けました。
所有者は、母と息子の坂本さまです。 坂本さまの弟が購入しようとしていましたが、若くて収入が少ないため、自動車のローンを全額返済することが、住宅ローンの融資の条件になりました。 自動車ローンの残高は200万円以上あるため、容易にご用意できないだろうと思い、
「ご自宅を残したいのであれば、一旦、自動車を手放すこともお考え頂いてはどうでしょうか?」
1つの案として投げかけたつもりですが、ビックリする返答が返ってきました。
「自動車を処分するくらいなら、○○してやる!」
相当な思いが、お車にはあったのでしょう。
私の提案で、傷つけてしまったようです。
結局、自動車のローン残債を返済することができず、住宅ローンも組めないため、任意売却(他人に売る)することになりました。
しかし、任意売却しようにも、問合せが全くありません。全てを震災のせいにするつもりはありませんが、レインズにも、ATBBにも登録しているのに、不動産業者からの物件確認の電話も月に1件あるかないかです。半年程の販売期間の中で、結局内覧がゼロ。こんなことは初めてのことでした。
債権者側も同情はしてくれるものの、売れないまま放置するわけにはいかず、競売申立て手続きするそうです。
競売申立がされた後でも、購入したい方がみつかれば、任意売却の話を進めることもできますが、坂本さまと相談した結果、任意売却は辞めて、競売で進めることになりました。投げやりになってそんなことを、言っているのではなく、安い金額でも任意売却できないのであれば、任意売却をするメリットが少ないですし、どうせやすくしか売れないなら、少しでも長く住める競売でいいという意味合いです。
ということで、任意売却でまとめることができず、お役に立つことが出来ませんでした。競売終了後、競落人からの立ち退き交渉、債権者との支払い方法等何かお力になれることがあればいいのですが。。。
微力ですが、「こんなふうにしたらいいと思いますよ」「他の方はこんなふうにしていますよ」というアドバイス程度は出来ると思います。電話しにくければ、メール等でも構いませんので、お気軽にご連絡ください。
今後のご家族の健康とご活躍を応援しております。