【問い合わせ内容】
競売の告示がなされた動物病院を任意売却で買い戻したいと思っています。最低落札価格は944万ですが、入院中の動物たちがいるので、確実取得できる任意売却を希望しています。開札日は1か月後で、債権者は日本政策金融公庫のようです。
院長の放漫経営のため競売になってしまったので、私が購入することが出来ましたら、新しい勤務獣医を捜して動物病院として再生させたいです。 入院中の動物たちは落札時には今の所有者である獣医により殺処分される予定なので、それを阻止したいのです。
スタッフたちのお給料は現在支払われていませんが、動物たちの命を守るため無償で働き続けてくれています。
私に自己資金がありませんので、当該物件を抵当に融資を受けたいです。物件の購入費用とは別に、できれば改装費・スタッフの未払い給料、勤務獣医を捜すまでの運転資金などに1000万くらい余分に融資がうけられるといいなと思っていますが、売り上げゼロの状態での毎月の返済は10~15万程度くらいでないと難しいです。
なので、将来的には動物病院として再生させるとしても、改装して自宅にするとして住宅ローンが使えないでしょうか? 融資は私の名義でも受けられるでしょうか? 年収は500万程度で、独身です。
資産はありません。 保証人は兄に頼めると思います。よろしくお願いします。
【返答】
お問い合わせありがとうございます。
さて、早速ですが、残念ながらご相談の件は厳しいと思います。
- 債権者(日本政策金融公庫)が、いくらで承諾するか
- 他の抵当権、税金などの差押えがあれば、その承諾も必要
- 売主(院長)が売却に応じる意思があるのか
- 相談者のローン(これが一番の問題です)
と、今思いつくだけでも、これだけの問題があります。
失礼を承知で申し上げますが、「この段階で相談されても」というのが本音です。
それでも、何とかしたいということであれば、
- 競売物件の事件番号(平成 ○年(ケ) ○ 号)
- 物件所在地( )
- 債権者情報(日本政策金融公庫 残高○万円、税金差押え ○万円、その他抵当権 残高○万円等、所有者に聞いてください)
をお調べの上ご連絡ください。
できることであれば、相談者のためにも、動物たちのためにも協力してあげたいのですが、冷たい対応になってしまい申し訳ありません。せめて、執行官が調査に来るくらいの段階ですと、可能性がまだあるんですけどね。
せっかく住宅ローン滞納、競売の相談を頂くものの、任意売却できないということも数多くございます。その地域でこういった任意売却に詳しい業者さんが1社や、2社はあると思いますので、先延ばしにしないで早めに相談してください。