先日、中古マンションを購入していただいたお客様から、「カギが壊れた」と連絡がありました。

 

外国の方で、電話で聞いても何が壊れているのかよくわかりませんので、とりあえず見に行ってみます。

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行ってみると、ドアを開いた状態ではカギの開閉はできるものの、ドアを閉めるとカギも閉まらなくなります。カギの部分が部屋側のどこかにあたって閉まっているのでしょう。

 

蝶番(ちょうつがい)のネジを締めたり調整をして、ダブルロックの上の鍵は閉まるようになりましたが、下はやはり閉まりません。

 

もう一度全体を見ると、

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あれ?

 

写真ではわからないかもしれませんが、少し傾いてる?

 

右側に傾いているような。

 

ドアを少し上に引き上げながらカギを閉めてみると、、、

 

見事、閉まりました。

 

原因はわかりましたが、これをどう直すかです。

 

丁番おこしなんて持ってないし、、、

 

また後日、売主に来てもらうのも手間なので、お金はかかりますが仕方なく鍵屋さんを呼びます。

 

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30分程で来てくれて、ちゃちゃっと調整完了。

 

出張費で8,640円かかりましたが。

 

カギだけでなく、ドアの閉まりもスムーズになり、はじめから傾いていたんだねと売主側も納得されたので、費用は売主に負担して頂きました。

 

今回は通常の不動産取引でしたが、任意売却で瑕疵担保責任免責の取引だったらどうなったのでしょう?

 

免責だからということで買主側で直さないといけないのでしょうか?
ドアが傾いているという事実は知らないくても、ドアを閉める時に閉めにくいことが
あるということを伝えていなければ、責任を負うことになるかもしれません。

 

今回の売主については、壊れているという認識はないですし、ずっとカギというかドアが閉めにくい状況はあったようですが、自分たちが住んでいた時はそれが当たり前で不具合という認識は全くありませんでした。

 

カギ屋さんが来て、調整したあとのドアを見て、やっと今までの状態が正常でないというのがわかったのです。

 

カギの開閉ができるから大丈夫ではなく、仲介の私が不動産引渡し前にしっかりと確認しておけば良かったと反省します。

 

ということで、任意売却で瑕疵担保免責の取引だったとしても、今回のようなケースは故意ではありませんが、「売主が知っていた事実を隠していた」となってしまう可能性が高いので、今後はきちんと確認して、それぞれに迷惑のかからないようにしていきたいと思います。

 

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