「近所に知られないで売却したい!」

任意売却をする方の中には、このような不安を抱えている方もいらっしゃいます。 その不動産に住みながら売却する方にとって、住宅ローンを払えず売却するということを、近所に知られたくないですよね。
販売図面に、【現所有者様、住宅ローンが払えないため処分します

このような内容を明記するわけではありませんので、その点はご安心ください。 ただ、前向きに購入を検討されている方から、
「何で売却するんですか?」
このような質問は当然されます。 そういった方に対しては、事情は説明させて頂きます。 そうでないと、買う方も安心できませんよね。

「販売していることを近所に知られないで売りたい」

これは、ちょっと難しいかもしれません。 親子間売買など購入者が既に決まっている場合は、当然問題ありませんが、広く多くの方に知っていただかなければ、買い手は見つかりません。

不動産業者が買取すれば、確かに水面下でできますが、金額は安くなり債権者の承諾が得られない可能性が高いです。

販売方法については、依頼された業者と良く打合せされることをオススメします。打合せのポイントとしては、

  • チラシ投函、折込チラシについて
  • 同一マンション内のチラシ投函
  • ネット広告について

最近は、販売図面に
任意売却物件に付き、債権者の承諾が必要となります。
任意売却物件に付き、瑕疵担保責任免責となります。

このような表記をよく見かけます。 これが悪いことでは有りませんが、販売図面に任意売却と記載されてしまうと、そのままそれがチラシになってあなたのご近所に投函されてしまうことがあります。

というのも、これは実際にあった話なんです。

「これって、あなたと同じマンションよね」

「そうなの。子供の同級生のうちなの」

「ふーん。で、なんか任意売却って書いてあるけどこれって?」

「私も気になってネットで調べたら、住宅ローンが払えなくて競売みたいな感じらしいのよ」

なんて、わたしの憶測ですがチラシを見た近所の方たちは井戸端会議してたことでしょう。 そんな状況でそのまま住み続けることも出来ないため、引っ越しすることになってしまい、余計な家賃を支払うという経済的な負担を負うことになってしまいました。 さらにこちらのほうが重大ですが、引っ越し先も同じ学区のため、精神的な負担が大きく、さらに今後いじめに発展するかもしれません。

このようなことは、当然プロである業者側が注意するべき話ですが、任意売却を依頼する側でも気を付けていただくとこのような事故は未然に防げるのではないかと思い、ブログを書いています。

ちなみに、その業者と売主様は、金銭面で和解が成立しました。

おすすめの記事